鍼灸師のつぶやき

どうして、鍼灸治療院なのに『漢方堂』というのでしょうか

広義の漢方の中には湯薬(いわゆる漢方薬)だけではなく、
鍼灸、気功、さらに按摩、導引などの治療法が含まれるからです。
「漢方堂で行っている鍼灸治療は漢方理論に基づいたものですよ」
ということをいいたいために、
まぎらわしいですが敢えてこの名前をつけました。
鍼灸治療の本道は、経絡(気の流れる通路)の流れを調整することによって
身体の治癒力を引き出し、病を回復させることです。
慢性の疾患で困っておられる方、体質を改善したい方、
また、色々な治療法を試したけれど、
どうもしっくりしないと感じておられる方などには、
この経絡の流れを調整する鍼灸治療が良いでしょう。

漢方堂では、
治療を始める前に必ず患者さんの両手首の脈診をしてから治療にあたります。
脈診により、体を巡る十二本の経絡の流れを推し量り、
治療の基本的な方針を組み立てるからです。
痛む場所だけにとらわれず、
身体全体との関係をみて、経絡の流れが回復するように治療する・・・
これが漢方治療の醍醐味です

2016.12.15(鹿田玄風)

秋は子供たちも運動会や学芸会で忙しい季節ですが、
私たち鍼灸師もさまざまな学会が目白押しです。
それを目当てに、海外からもたくさん「日本の鍼灸」を学びにいらしています。
先だって、
「世界鍼灸学会・日本大会」に出席するため来日されたアメリカ人女性が、
うちに治療を受けにいらしたのですが、
日本語一切わからず、説明するのが難しかった!

帰国前にまた来院したいと、これまた長文のメールが。
うーん、英語勉強しようっと。

2016.11.15(福島美奈子)

妊娠しやすい身体を育む鍼灸の不妊治療

不妊症に悩むカップルは、現在日本で6組に1組と言われています。
その原因や患者さんの状況は、人によって千差万別です。
漢方堂にみえる患者さんにも、自然妊娠を望む方ばかりでなく、
既に産科で一般的不妊治療や高度生殖医療を始めているけれど、
なかなか妊娠しないので、鍼灸を併用してみたいという方が増えています。
子宮内膜症や筋腫、卵巣膿腫などの症状を抱えている方も少なくありません。
鍼灸では治療の前に、脈をみたりお腹を触ったりして全身の状態をみます。
患者さんのお腹を触ると、軽く圧しただけで痛みやひきつりを感じたり、
極度に冷えている、力がない、みぞおちが詰まり苦しい、など様々です。
赤ちゃんが宿り約10ヶ月を過ごすのに良いお母さんのお腹は、
温かく弾力があり、ふっくらしたお腹です。
 お腹だけでなく、全身の症状も人それぞれです。
妊のためといって皆がすべて同じ
治療をするのではなく、
その方にあった全身治療により、
身体全体が妊娠しやすく変化
していくのを応援します
その後の出産や子育てを健やかに過ごすためにも、
全身の
バランスを調えておくことはとても重要です。
 不妊治療を続けているとストレスもたまりがちです。
鍼灸治療には自律神経を調える
きがあります。
朝晩お腹に手を当てゆったり深呼吸したり、
足湯や腰湯をしたり、

できることから養生をとりいれていく事も大切です。
心身を解放できる時間をもち、

カップル共に元気な身体を取り戻しつつ、
妊娠力を高めていって頂きたいと願います。


2016.10.20(吉村圭子)


生理のトラブル

激しい生理痛や生理不順、長引く出血などで生理がつらいという女性が増えています。
このような症状を長年我慢し、いざ妊娠を望んだときに
子宮筋腫・子宮内膜症など不妊につながりやすい病気に気づく方も珍しくありません。

生理の周期は女性に備わる妊娠の準備のサイクルです。
生理時は、排卵後に受精せず不要になった子宮内膜が経血として排出されます。
血のめぐりが悪いと、排出が滞り、
子宮はきれいに掃除されず、生理周期に悪循環が生じます。
血のめぐりの滞りの原因は、冷え、ストレス、食の乱れ等様々です。
パソコンなどの長時間使用により眼や頭が慢性的に緊張している状態も大きく関係しています。
生理が不調な人の多くに足腰の冷えやむくみ、
下腹の張りや圧痛、骨盤内のうっ血がみられます。
鍼灸は、その方の体質や原因に応じて骨盤の血流促進はもとより、
ホルモンや自律神経など全身のバランスに働きかけます。
また、
自宅でもお灸や足湯でゆったり心身の緊張をほぐす時間を持つことが大事です。
妊娠出産経験の有無によらず、更年期やその後の健康とも深く関わる生理は、
女性の一生のリズムのバロメーター。
微妙に変化する自分の身体の声を聞き、整えていきましょう。


2016.9.9(吉村圭子)


分かってもらえない辛さって!!

突然の激しい腹痛・下痢にも病院の検査では「異常なし」と言われ、
電車に乗るのが怖くなり、ついに引きこもりになってしまった
Aさん。
友人のご紹介で来院。数回の治療で心も身体もラクになり、
「なんだ。何故、もっと早く来なかったんだろう。」と笑顔。

検査の数値に表れない症状の多くは「自律神経」が関係しています。
意識しなくても心臓が動き、
空気を吸って、ご飯を消化していますが、
一方で心と密接につながり、天候や環境の変化にも敏感に反応します。
意外かもしれませんが、子供の夜泣きの大きな
要因のひとつでもあります。
ほかにも更年期障害の代表的な不眠・
のぼせ・動悸、喘息も自律神経が関係します。
実は、自律神経の調整は鍼灸の大得意な分野。科学的にも立証されています。
私自身、注射はいまだに苦手ですが、鍼灸は
大好き。
初めて来られた方々も、

「思ってたのと全然違う。痛くないんですね!」

2016.8.29(福嶋美奈子)


うおのめ

医学用語では鶏眼(けいがん)といいます。
これはドイツ語の
Hühnerauge(鶏の目)から取られた名前と思われます。
ちなみに英語では
corn(つの)、ラテン語ではclaves(釘)といいます。

主に足の裏などにできる痛くてとても不快なできものです。
なぜ、こんなものができるかといいますと、
ある特定の部位がくり返し圧迫や摩擦などの刺激を受けることによって、
角質がしだいに厚くなり、やがて楔(くさび)状の芯になって真皮内に食い込んでしまうためです。
似たようなものにタコがあります。
これもやはり同じ理由でできるものです。
しかし、タコのほうはウオノメと違って角質化が外側に向かってできるので痛むことはありません。

さて、ウオノメの治し方ですが、
これは実に他愛もない方法で申し訳ないのですが、

そのウオノメの上にお灸をすればいいのです。
ただし、肝心なことはウオノメの

堅くなっている部分だけの大きさ(ウオノメからはみ出さない程度のサイズ)の

もぐさを作って、周囲を焼かないようにすることです。

ウオノメの厚い角質層はお灸を最後まで燃やしてもなかなか熱くはなりません。
そこで何度も何度もたくさんすえることになります。
そして熱さを感じたらその日は終わりです。

一週間ぐらいすると中心部の芯が浮き上がってきてポロリと取れますのでこれで治ってしまいます。
もぐさを小さくまとめるのはむずかしいですが、
やっているうちにだんだん上手になりますのでガンバッテやってみましょう


2016.8.13(鹿田玄風)



心身の変化に気づき元気な体質に
 Bさん(68歳男性)10年程前から当初は腰痛、右背中の痛み等がひどい時のみ受診。
頭が良く気まじめで会社では絶えずストレスを感じ、
不定愁訴は数知れず、朝は奥さんに肩を揉んでもらいようやく出勤していました。
東洋医学で言う肝は、消化器だけでなく感情も調節する働きがあります。
Bさんはしばしば肝の気が滞り、胃痛を起こし、よくイライラしていました。
治療では胃の働き、肝の気の通りを促すと、詰ったみぞおちが緩み、
緊張も和らぎ自然とにこやかになります。
定年後はご夫妻で月1回受診、
ここ数年は鍼灸を施したツボに印をつけ、ほぼ毎日2人で指圧を楽しんでおられるそうです。
次第に、時に不快な症状が出ても早めに気づき、
お灸や指圧、食事を控える等の術を心得、早く切り抜けられるようになってきました。
より良い体質に改善してきた事を実感されています。
症状や治り方は人や時に応じ様々ですが、しつこい慢性症状を悪いものと決め付けず、
治る過程を自身で感じ体質を改善しましょう。
2016.7.4(吉村 圭子)
 
吉村先生のお母さまの作品です!! 待合室には、和みがあります!


「 雨の日はスッキリ美しくなるチャンス!!」
「鍼灸院を予約したけど、あーっ、雨が降っている、
なんか外に出るのが面倒、行けば気分良い のはわかってるけど、
帰りがね…やめとこうかな…」と思ったあなた!
待ったーっ!!
雨の日、気分がうつうつして〝気が重い″のは、
これは正常な反応です。
科学的にも証明されています 。
戦闘態勢である交感神経が抑えられ、
内臓の働きを高める副交感神経が優位になるからです。
ということは何を意味しているかというと、
筋肉がいつもより緩んでいるのです。
だからだるく感じるのです。
そうすると普通は奥に隠れて深い所のコリが見つけやすく、
手を入れやすい鍼灸にもってこいの日なのです。
同時にお顔のマッサージもよいですし、
家の隅々の汚れも浮きやすく、ほこりが立たないので、
そうじにも適しています。
雨の日はスッキリ美しくなるチャンス!!


2016.6.28(福嶋美奈子)



「心と体は一体です!」

「食事は、美味しく食べられていますか?」
「夜、眠れていますか?」
「お通じは?」

毎日安定していながらもメリハリのある元気で楽しい生活を送れたらと、
誰しもが感じていることだと思います。

鍼灸治療は、皆さんの想像以上に応用範囲が広いのです。
お役に立てたらと思っています。


2016.6.27(今田紫笆)




急に暑くなりました。
この季節は雲が高い為、真夏よりもむしろ日差しがきついので、
UVケアが欠かせませんね。一方、電車に乗ると冷房がガンガン、
そんな時お腹をたたいてみると「ポンポン」
よく冷えて美味しそうなスイカの音(
!?)。
これはお腹が冷えて腸の働きが鈍ってガスが発生しているからなのです。
お腹がはって痛くなったり、のぼせて頭痛が起きたり、
風邪症状を引き起こしたりしてしまいます。

いけない、いけない、お灸しましょう!
「えっ?この暑い季節にお灸???」
「はい。真夏の35℃でもお腹が冷えていればお灸が気持ち良いのよ!」
「ホントですか?」
「ホントです」
おかげで私は真夏に汗ダクダクでお灸をしていますが、
患者さんたちは「気持ち良い」と涼しい顔。

冷えがとれるとむしろ汗がひく。
お灸って不思議です!


2016.5.24(福嶋美奈子)



鍼灸治療院 漢方堂が開院して、この3月で30周年を迎えたということですが、
これは大変に素晴らしいことだと携わる鍼灸師の一人として自負しております。
地域医療の一翼の担い手としての存在が
地域社会に認められたことの何よりの証ではないでしょうか。

一口に30年と云いますと、
30歳の働き盛りの会社員の方は60歳の定年を迎えることになり、
人生のほぼ半分近くを占めるほどの年月ということになります。

鍼灸の源流から考えてみますと、
約三千年以上の歴史があるなかで、終戦後のヤミ市の時代には一時、
GHQのマッカーサーにより「鍼灸のような野蛮な行為は早急に禁止にすべきである云々」という命令が下されそうになりかけたが、
「視力障害者の生活の糧を奪ってしまう」との理由で、
何とか禁止を免れたという話も伝わっております。

一方、昨今では世界保健機構(WHO)も鍼灸の効果を認める声明を出したり、
マッカーサーの母国であるアメリカの最古の大学、
ハーバード大学に鍼灸を教える講座が開設されたりと、
世界的に鍼灸の価値が見直される傾向にあることも事実です。

我々鍼灸に携わる者として、
これからも地域医療の一翼の担い手として、
力の及ぶ限り頑張ってゆく所存です。
皆さまこれからも漢方堂をよろしく、
そしてご愛顧下さい。
ありがとうございました。

2106.4.23(鹿田玄風)

漢方堂が創立されて30年が経ちました。
私は
20年前から治療に参加させて頂き、様々な方に支えられてきました。
この間、私達の生活環境は大きく変化しました。
IT化により便利になった一方、自然とかけ離れた生活リズムからい、
身体のリズムも崩れている人が多くなってきています。
私の担当日は女性の患者さんが大部分ですが、
様々な不定愁訴を抱えながら忙しく暮らしている方が増え、
特に若い世代ほど深刻な冷えに悩まされ、
身体の機能も落ちてきているのを実感しています。

 来院されるきっかけは頭痛や腰痛、目の疲れ、不眠
、アレルギー等の症状から、整理不純、婦人科疾患、
不妊、更年期障害まで様々です。
検査では異常なしと言われたけれど毎日がつらく
、色々な治療を試みた末、
鍼灸院に辿り着いたという方もいます。

 特に長年の冷えやストレスのからんだ慢性症状を、
体質ではないかとあきらめている方もいるのですが、
鍼灸治療は身体の自然なリズムを回復し、
自発的な治癒力を発揮させる効果があるので、継続していると、
徐々に身体が変わってくることを感じ、
結果的に色々な症状が一緒に治っていくことが多いのです。
身体が調うと心も元気になります。

元気を取り戻し、
健康を維持していく患者さんに鍼灸でサポートができることは、
何よりの喜びです。
漢方堂に来られる患者さんに、
安心して鍼灸の良さを味わって頂けるよう、
修練していきたいと思います。

2016.4.16(吉村圭子)



私は治療において重視していることは『いい加減』ということです。
『いい加減』といっても、ちゃらんぽらんという意味ではなく、
「ちょうど良い加減』、「適切な」という意味です。
鍼の刺激量というのは少なすぎては効果がありませんし、
多すぎてもいけません。
ちょうどよい刺激量というのがあるのです。
しかも、同時に気持ち良くひびくというのが目標です。
それがぴたりとはまったときには、本当に気持ちが良く、
しかも効果が高いのです。
もちろん、鍼灸にはいろんな治療法、
流派があるので、必ずそうであるとは限らないのですが、
私が目指しているのはそのような治療なのです。
目指してはいるのですが、
それを毎回実現するのはなかなか難しいので、
試行錯誤をする日々です。


2016.4.14(安田無観)


 自分自身小児喘息に始まり虚弱な子供時代を過ごし
(今のみを知る方にはウソーっと言われるけど(笑))、
仕事漬けの毎日から子育て、そして更年期を過ぎて、
私と同じ思いを抱えている女性や子供たちの笑顔を増やしたいなぁと思って
杉並に治療院を開いたのが
9年前
縁あって毎週火曜日こちらで診療させて頂いて
1年半です。
わが子も大人になってしまい治療院に来てくれる子供たちに
ついつい目を細めてしまいます。
はり灸の「はり」は、
その方にピタリと刺激の度合いが合っていれば
「痛い」どころかむしろ「
気持いい」はず。
注射嫌いの私が言うのですから(笑)。

子供たちや敏感な方には刺さない鍼を使います。
子供は「気持ちいい」に貪欲なので、
2歳児でも私がやりやすいように自ら動いてくれて助かります。
私のほうがむしろ患者さんに笑顔を頂いているかな。
一人で抱え込んで我慢せず、なんでも気軽にご相談ください。

2016.3.24(福嶋美奈子)


「漢方堂30周年に際して」
  
  30年前に開設した当初から鍼灸師として携わってきましたが、 
漢方堂は新たな地域医療の一環として、内科・外科等に拘らず

代替医療、及び健康管理の担い手として始まりました。 
 当初は、畳の上に布団を敷き、我々鍼灸師は作務衣を着て・・・・東洋的

雰囲気プンプン?で治療をしていました。 
 その後ベッド方式になり、五階から二階へ移動したり・・・・と様々な変化を経て今日に至ります。

  あの頃には、小さなお子さんやお母さんと共に来院していた患者さんも、
今ではそのお子さんが母親となりお子さんを連れて来てくれて、

3~4世代に渡って今でも来院して下さる患者さん達が大勢居て下さるのは嬉しい限りです。
  急性の痛み等に限らず、鍼灸治療で健康管理全般を行っている方が大勢いらっしゃいます。
  疲れやストレスを溜めない為にも、

リフレッシュする為にも、気楽に漢方堂を利用してみて下さい!  
 連絡をお待ちしてます。


2016.3.22(今田紫笆)



最近、スマホデビューしましたが、四苦八苦してます。
  昨今、「スマホ老眼」なる言葉もよく耳にしますが、
  眼精疲労のみならず、首・肩の凝りから、度を越せば、
頭痛や胃腸の方にまで影響してきます。
お互い、ほどほどにしつつ、ホットタオルで目を温めたり、
お灸などのケアもしっかりしていきましょうね。目は心の窓。
目つきで印象も変わります。

2016.3.15(福嶋美奈子)



東京マラソンでボランティア

毎年、ゴールのビックサイトにて無料の鍼灸ボランティアをやっています。
今年は、千人を超える方に受けていただきました。
数年前から国際公式大会に引き上げられた為か、ここ数年外国の方も良くいらっしゃいます。
今年は、台湾や香港などアジアの方が多く見受けられました。
東京オリンピックに向けて語学力を上げておかないと!!
でも意外と相手もネイティブではない場合、下手者同士が良く通じたりするんですよね。(笑)
みなさん「らくになった~~」と言って下さるので、こちらも疲れが飛んでいきます。
実は、走る前の予防、パフォーマンスUPの為の鍼というのもあります。
ビギナーさんは、ふくらはぎやハムスト(太もも裏)のトラブルが多くて、
スピードランナーさんは、おしりから足の側面に連なる腸脛靭帯の緊張が強い方が多いですね。
                                       
  2016.3.9 (福嶋美奈子)